元マスタリングエンジニアによる解説
上記記事について、友人・しのちゃんから間違いが多くメチャクチャだという指摘があり、そこでわからないので聞いてみました。以下箇条書きです。
■バランス:ホット・コールド・シールド
■アンバランス:ホット・コールドとシールド&ショート(繋がっている)
●バランスには2番ホットと3番ホットがある
●2番ホットはヨーロッパ規格、3番ホットはアメリカ規格
●バランスは'80年代はヨーロッパ規格とアメリカ規格が混在していた
●プロ用のミキサーなどは2番ホットだった
●民生用は3番ホットだった
●だからプロの現場では2番ホットの規格しか使ってなく、オーディオの世界では3番ホットの規格を使ってた
●混在させるためにクロスケーブルというものを使ってた
●ギター・シールドというものはそもそも存在しない(なぜ今もシールドと呼ばれているのかはわからない)
●例として挙げると、カナレのギター用ケーブルGS6は一芯シールドと言ってコールド兼シールドになっている
●バランスであるキャノン端子は3つの端子が中に入っていて、それぞれホット、コールド、シールドとなっている
●RCAケーブルも基本一芯シールド
●ヘッドフォンはコールドを共有している(なのでステレオで出る)
●大昔はハイ・インピーダンスしかなかった
●ハイ・インピーダンスはノイズに弱い
●レス・ポールさんは当時からアクティブピックアップ(自作?)
昔はこのケーブルの扱いを間違うと機材が壊れていましたが、今の機材は自動的に判別して対応するようにできてたりする模様です。
以上がSyrup16gの五十嵐くんや中畑くんと同じ専門学校で学んだ(同級生)、元マスタリングエンジニアであるしのちゃんの解説です。